緑に集い 白を追い 赤に温む

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ゴルフ帰りに連れて行って頂いた
真っ赤だけれども緑の庭

昔はいい店だったのになと皆無礼講
昔話が絶えることのない席に今日も与る

幾度と聴いた逸話も笑いも貴方の一部
古い映画古い音楽の様に愛しい

思い出というスパイス
蒼い堅さ　甘い時間　苦い経験
酸いも辛いも噛分けたよと一同で豪語
あの頃吹いていたという風の匂い

独り　貴方の脳裏に焼き餅を焦がし
酸っぱい葡萄酒で強がりを流す

この赤いサボテンの様なものは蝋燭
焔の向こうにあの時を映し出してくれる幻灯機

古いフィルムを色褪せさせたくて
でも新しいフィルムはその術を知らなくて

せめて今を色濃く焼き付けたくて
私は貴方から眼を放さない
私を貴方の眼から外させない
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