20070120

秘すれば こそこそ

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数年前流行ったインターフォン系ショップ。

あれは "極一部の人の間" で知られているうちが華だったのに
最初の数ヶ月であっという間に大衆化してしまい
その存在価値を失ってしまった様相を呈しています。
(今も残ってお客様に愛されているお店があるのなら
それは当初の狙いとはズレたかもしれないけれど
とても良いお店なのだとおもいます。)

汐留にもあった同様のお店で私が知る二軒のうち一軒は
結構気に入っていたのですが
インターネット上で詳しく紹介してしまった気楽な人がいて
それを観た人がマンションのエントランスで
端からピンポンしまくったらしく苦情が出
残念ながら現在はお休みしています。

マンハッタンでも同様のお店が数軒あるそうですが
(私はUEのバー1軒しか知りません)
それらは割り切って短期間でクローズすることを当初より計画しているとのこと。
誰よりも先に行き 誰よりも先に飽きるのが肝なのよぉー
と友人に聞いて笑いましたが なんとなく気持ちはわかる気がします。
お店側も 飽きられるよりも先に閉じちゃうという いさぎよさ。
これらのお店は 飽きっぽく移り気なお客さん達に
いちいち踊らされていたら 銘店は生まれない という面は無視して
常に新しくあるのが華というスタンスの様です。
その様に形や場所や主張を変えて色んなお店を彷徨う中で
経営者もお客さんも 自分にぴったりと符合するスタイルや居場所を
見つけられたらいいですね。
(※マンハッタンの飲食店はインターフォン系でなくとも
サイクルが驚くほど短いお店が多い気がします。)


さて そうした 知る人ぞ知る という秘密が秘密でなくなってしまった
インターフォン系ショップの失敗を踏まえたのか 面白いお店が出来たそうです。

私も誘って頂いたばかりでまだお邪魔していないのですが
美味しい楽しい綺麗が大好きな人ならピクッとしそうな
サービス内容とスタッフもさることながら
そのお店はなんと 鍵が必要だとのこと。
私の部屋の鍵もそうなのですが 複製できない鍵がありまして
それを利用した完全会員制のお店だそうです。

ショップが入っている建物が建物な為
よからぬ事を考えたり行動に移しそうな人には渡せないので
審査は厳しい というか 二人以上の紹介と +α が必要だとのこと。
(+α については あなたの元にお話が舞い込んだ時のお楽しみに。)


ですが どちらかというとそうした "作られた秘密"  を楽しみに行くよりも
私は恋人とお部屋でのんびりしている方が好き。


二人で過ごす時間
それはね

秘すればこそ 華



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