可愛い仮病な患者さん

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日曜日の夜や月曜日の朝に
なんだか具合悪くなっちゃうこと
結構あるかと思います。

お仕事行くのやだなあ とか
体内時計パラドックスのせいらしい とか。


週明け 朝支度にパタパタしていたら 恋人がいらした。

"なんとなく調子悪いんだ。。" と仰るので
それは大変とソファに寝かせて
"そんな酷い訳じゃないから。。"
と気恥ずかしそうに照れ笑う恋人の目を覗き込みながら
体温計を使おうとしたら
"手で計って" と仰る。

左手を額に押し当てたらお熱なさ気。
"手が温かいからだよ 反対の手でして" と口端を笑ませて
目なんかつむっちゃって私の掌を待つ恋人の
その姿の可愛さに胸を撃ち抜かれた私は
今日はこの元気な甘えん坊さんにとことんお付き合いしようと
ラボにかける電話の上手なセリフを考えながら
あぁなんてわがままな患者さんでしょね　とからかいながら
窓フレームで冷やした右手で計るも まだ私の手の方が温かい。
おでこくっつけっこしたら 子供扱いするなよーと喜んでいらっしゃる。


本当は具合悪く無いとわかっていても
いまのうちに出来るだけ心身休めて欲しいから
結局４日間 恋人を病人扱いして甘やかせちゃった。


また始まるお仕事 本当に本当に大変だと思います。

どうぞ　どうか。

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